norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

サマータイム

 ♬ ミスター・サマータイム さがさないで あの頃の私を 

             ミスター・サマータイム・・・・

                ・・・たよりなく 若い日々 ・・・・・

 

(サーカス「ミスター・サマータイム」作詞:DELANOE PIERRE/日本語訳;竜真知子  

                   作曲 FUGAIN MICHEL PAUL 編曲;幾見雅博)

 

 

 昭和53年の暑い夏の夜である。

Yの部屋で話していると、この曲がラジオから流れてきた。

 

Y「この曲、今はやってるよなぁ。なにか、はかなげで、ロマンチックで好きだなぁ」

私「ああ、いいよな。ただ、この曲はフランスの原曲があるんだぜ」

 

Y「へぇぇぇ・・・そうなのかぁ。ところでさ、サマータイムって夏時間だろ。ほんとうに欧米じゃあ、サマータイムってあるのかなぁ」

 

私「ああ、あるらしいぜ。ウチの師匠が昭和32年にロンドンに留学したときに、経験したって言ってらしたよ」

 

Y「え、今から20年も前のことか?飛行機じゃあ行けないだろう?」

 

私「ああ。だから横浜から船に乗って、香港、スエズ運河を通ってロンドンに到着したってさ。ほぼ、1ヶ月ほど掛かって、5月ごろに着いたって」

 

Y「うん、ということは夏時間のはじまりぴったりだな」

私「と思うだろぅ?ところが、夏時間は始まってもう2ヶ月も経ってたんだってよ」

 

Y「え、ということは・・・夏時間のはじまりは・・・・おい3月かよ。それって、夏じゃないだろう」

 

私「な、そう思うだろぅ。先生から聞いたんだけどな。英語のsommerっていうのは、サンスクリット語のsama(半分)っていう語から来ててさ、1年を二つに分けた半分を指すから、冬の反対で暖かな時期をsommerといったことから始まってるんだってさ」

 

Y「なるほど、それで3月から夏なのかぁ。しかしそれは、なんてザマー(様:サマ ー?)だ!」

私「・・・・?・・・」

 

       夏休み来るべく君を待まうけ(正岡子規