Yの部屋で相撲の話をしていた。
私「ところでさぁ、相撲って昔は場所が20日ほどしかなかったっていうこと、知ってる」
Y「そうなのか?」
私「ああ、江戸川柳で『1年を20日で暮らすよい男』ってのがあって、これが相撲取りを詠んだもんだってさ」
Y「ほんとうかぁ・・・しらべてみよう」
と、また百科辞典などをひっくり返している。
Y「うん・・・たしかに、江戸相撲は春10日、秋10日の1年併せて20日って書いてあるなぁ・・・・。ということは、ひと場所10日だろぅ・・・今よりも5日も少ないってことか・・・。だけどそれで生活ができるかなぁ・・・」
私「だから、相撲好きの『お大名』が、おかかえ力士って言って、大名がスポンサーになって力士に援助をするんだろ。それに、地方巡業もあったみたいだぜ」
Y「ああそれならわかる・・・だいたい、お相撲さんってそりゃ大食いだもんなぁ・・そうでなきゃ生活できないだろうぜ」
私「お前と一緒で、大食い」
Y「うるせえ!」
私「はは、それで思い出した。タニマチって、相撲取りの『ご贔屓さん』とか『金種』をさすことばの語源を知ってる?」
Y「ああ、それ大阪の谷町筋にお医者さんがいて、そのお医者さんが相撲取りを贔屓にしていたからだろ」
私「お、さすが『浪速っ子』、知ってるじゃないか!」
Y「えへん、あったりまえさ!」
物ごとの御物に似たり相撲とり(曲翠)