norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

啓蟄(けいちつ)

3月初旬の夜、友人Yの家で。

 

私「なぁ、あったかくなってきたなぁ」

Y「ああ、天気予報で今日は啓蟄だっていってたもんな。寒さが一段落して土の中から虫なんかが出てくるから、啓蟄なんだってなぁ」

 

私「ああ、『啓』ってこんにちわって意味だろ、それで『蟄』って冬ごもりしてる虫ってことだから、併せて、虫があったかくなって、こんにちわって土からでてくるんだろ」

 

Y「なんだよそれ、漫画みたいな解説するなよ。ま、そうだろうけどさ」

 

私「ところで、啓蟄についての俳句ってなにかあるかなぁ?」

Y「あるだろぅ。しらべてみるか・・・・ええっと。あったあった」

 

  啓蟄や豆を煮るとて落し蓋(鈴木真砂女

 

私「うん?なんでそれだよ?」

Y「ちょっとおなかが空いたからさ、はは。あったかくなると食欲が増すんだよ。うまそうだろ?」

 

私「まったく・・・ほかにないのかよ」

Y「これ、さっきの解説からして、お前向き。

 

  啓蟄の虫はチンドン屋の顔で(平井照敏)」

 

私「うるせぇ、おれは啓蟄の虫かぁ!」

ばかばなしで、時間が過ぎてゆきました。

 

          啓蟄の虫と遊びて門を出でず(後藤比奈夫)