3月初旬の夜、友人Yの家で。
私「なぁ、あったかくなってきたなぁ」
Y「ああ、天気予報で今日は啓蟄だっていってたもんな。寒さが一段落して土の中から虫なんかが出てくるから、啓蟄なんだってなぁ」
私「ああ、『啓』ってこんにちわって意味だろ、それで『蟄』って冬ごもりしてる虫ってことだから、併せて、虫があったかくなって、こんにちわって土からでてくるんだろ」
Y「なんだよそれ、漫画みたいな解説するなよ。ま、そうだろうけどさ」
私「ところで、啓蟄についての俳句ってなにかあるかなぁ?」
Y「あるだろぅ。しらべてみるか・・・・ええっと。あったあった」
私「うん?なんでそれだよ?」
Y「ちょっとおなかが空いたからさ、はは。あったかくなると食欲が増すんだよ。うまそうだろ?」
私「まったく・・・ほかにないのかよ」
Y「これ、さっきの解説からして、お前向き。
私「うるせぇ、おれは啓蟄の虫かぁ!」
ばかばなしで、時間が過ぎてゆきました。
啓蟄の虫と遊びて門を出でず(後藤比奈夫)