♬ ウララ ウララ ウラウラで・・・・
この世はわたしのためにある・・・
・・・見ててご覧このわたし・・・そうなる値打ちがあるはずよ・・・・
弓をきりきり心臓めがけ ぱっと 狙い撃ち・・・♪
研究室でのK平との話し。
K平「今日さぁ、S教授の演習講義を受けてて、自分の能力に疑問を持ったよ」
私「うん?どういうこと?」
K平「ほら、例の大阪空港公害訴訟判決で、『受忍限度論』っていうのがあるだろ?」
私「ああ、何か『公的なことがらでの損害はある程度がまんしなけりゃならない』っていうやつか?」
K平「そう、あれでな、S教授と話してて、内容の読み方が足りないって言われてさ。最後になると心理学は出て来るわ、最後には哲学やラテン語まで出てくるんだよ」
私「ああ、そうなのか」
K平「もうそうなると、わけがわからなくてさ。S教授に説明されてもこっちに興味がないから、申し訳ないけどちんぷんかんぷんな訳だよ。まあ、才能の問題だろうがなぁ・・・」
私「そうがっかりするなよ。S教授はあの分野の第一人者なんだし、それでご飯を食べてんだから、かなうわけがないじゃないか」
K平「だけど、俺ばかり狙い撃ちのように質問が飛んでくるんだもんなぁ・・・」
私「いいじゃないか、それだけ期待されてるんだし、山本リンダの曲みたいで」
U「いやだ!!!それは受忍限度を超えてる!!」
風薫る森の木蔭や弓の音(文波)