♬ 瀬戸は日暮れて夕波小波
あなたの島へお嫁にゆくの
若いとだれもが 心配するけれど・・・・
瀬戸は夕焼け明日も晴れる・・・♪
(『瀬戸の花嫁』小柳ルミ子 作詞:山上路夫 作曲:平尾昌晃)
夕方Yの家に行く。
私「おーい、久しぶりに雨があがって夕焼けになってるぞぉY」
Y「うん? ♪そとわぁ~ひぐれて ゆうやけ こやけぇ ってか」
私「ばか・・なに言ってんだよ。ゆうなみ こなみだろ。もう・・・」
Y「はは・・だけどそれで思い出したよ。
以前、これくらいの時期に広島の方に行ったとき、
アナゴをたべたんだよ・・・あれうまかったなぁ・・・」
私「そっちかよ。情緒ねえなぁ・・・」
Y「そういうけど、7月のアナゴって旬なんだぜ。
油が乗ってたべごろでさ。
広島の方じゃアナゴ飯が名物なんだからな」
私「そうなのか・・・・」
Y「ああ。アナゴってウナギとよく比べられるけど、
味でいえばうなぎより淡泊で上品だって言われてるんだぜ。
寿司ねたになったり、天ぷらにしたりして、料理の幅も広いじゃないか」
私「うぅンンンン・・・・」
Y「おまえなんか味オンチだから、
アナゴを蒸して甘ダレの丼が出てきて、
『上等のうなぎ』ですって言われたら、だまされんだろ?」
私「うるせぇ・・・・」
Y「はは・・・♪ あなたの舌が だまされないよぉに~・・・」
私「・・・・・・」
たちまちに大夕焼の天くづれ (長谷川素逝)