学舎のロビーで、東洋法制史専攻のハチヤ君との話し。
東洋と名が付くだけに、普段の講義でも漢文知識が必要らしく、ときどき、知らないことを教えてくれる。
ハ「のりもさん、カッコウとホトトギスのちがいって知ってます?」
私「え?知らないよ。鳴き方が違うとか?」
ハ「カッコウとホトトギスは鳥の種類としては同じカッコウ科なんですよね。姿形も良く似てますしね。ただ、ホトトギスは口の中が真っ赤で、昔から『鳴いて血を吐くホトトギス』って言って鳴きっぱなしで血を吐くかのような鳥だっていわれるんですよ」
私「うん・・・あまりぞっとしないなぁ・・・」
ハ「この話しは、中国の故事で『蜀の王が死んでホトトギスになって、後に蜀がほろんだ時に嘆き悲しんでこの鳥が鳴いていた』ということに因んでるんですって」
私「うん・・・・」
ハ「だから、鳴き方も『不如帰去』(ほほけきょ?)でしょ。まさに、帰り去るにしかず。つまり、『帰りたい』っていうんですよ」
私「俺もここは、ホーホケキョ」
ハ「・・・・・」
五月晴ともいう心地漲れり(高浜年尾)