5月25日(旧暦6月20日)は、藤原定家によって編まれた『小倉百人一首』が完成した日だそうである。
ラジオタレントが解説している。
うん・・・日本人って100を選ぶのがすきだなぁ・・・と思っていた。
そのとき
『由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくえも知らぬ 恋の路かな 』
(曾禰好忠)
という和歌が司会者によって説明された。
なんでも、由良の海峡をわたってゆく舟びとが櫂をなくしてどうにもならず、行く末もわからない。そんな風に、これからの恋もわからないことだと嘆いているというのだそうである。
このとき私は、海事判例百選の『堪航能力担保義務』という、商法の判例をまとめていた。
いわゆる海上運送をする船が、その航海に耐えることができる状態にしておかなければならないというものである。
もっと言えば、事故が起き得るような状態で船を運行しちゃあだめですよ、もしそんな状態で運行して事故があったときは、船舶の所有者は責任を負うんですよ、というのである。
まぁ、自動車所有者の自動車点検・整備と同じようなものだろうと考えていた。
しかし、この和歌の解説を聞いて、
うん?・・・・櫂を失くしたら・・・それは船乗り本人の責任なんだから・・・船主に堪航海担保能力責任はないのかなぁ・・・
などというくだらない、バカバカしいことを考えていました。
まったく・・・優雅の世界とは無縁ですねぇ・・・・
ははは・・・
恋ふたつレモンはうまく切れません(松本恭子)