♬ あああ あああ あああ あああ
渚のシンドバットォー・・・・
ここかと思えば またまたあちら 浮気なひとねぇー・・・・
サァフィンボード小わきに抱え
美女から美女へ・・・♪
昭和52年の春、大学院の授業が始まった。
講義は5つしかない。それほど大したことはないじゃないかと思うのは、始めのうちだけである。
とにかく、授業を受ける学生の数がどの科目でも、きわめて少ない。
これは授業での負担が決定的となる。
まず、どの授業も、学生がそれぞれのテーマごとにレポート報告をしなければならない。
たとえば、「最高裁判所昭和49年3月22日判決にいう、商法における商業登記の効力と民法の表見代理との関係」などという、えらい先生たちが集まるという学会でも結論がでていないような事を報告しなければならない。
これが、月曜から金曜までの5日間つづくのである。
この5つの授業のうち、3つは民法専攻のK平と共通して受けていた。
そこで、ふたりでこの報告時期を分担することで話し合いをするのであるが、K平も厳格S教授の研究室に入っているから、さあ、たいへんである。
K平「のりもぉ、この講義の今月の報告、たのむ」
私「よし、わかった。じゃあ、この水曜日の『会社法』の報告たのむぜ」
K平「わるい!!今週、俺の教授の授業予習をしないと、間にあわないんだよ。なにせ、判例を5つ読んで、論文を3つまとめて、要約したレポートを作っとかなきゃならないんだよ。それもたのむ。おれ今夜は、徹夜になりそうだ」
私「え!徹夜?」
K平「あぁ・・・」
あくる日から、われわれは、六法と参考文献をかかえながら図書館や教室と研究室を走り回ってました。
あああ あああ あああ あああ
迷いのシンドォバァアァドォー(?)・・・
こちらと思えば またまた あちら・・・・・
大阪弁では『疲れた』というのを『しんどい』といいます(心のこえ)
春の雷弱音を吐いて失せにけり(中原道夫)