大学で有価証券の話しを友人Fと話していると、切手のはなしになった。
なぜそんな話しになったかというと、4月20日が郵政記念日で郵便制度がはじまったということからであった。
F「えっとぉ、小さい時に切手収集ってはやったろぅ?」
私「ああ、小学生のころ集めてたなぁ。それがどうした?」
F「あれさぁ、友達同士でよく交換しなかったか?」
私「うん・・・・めったになかったなぁ。おれんとこじゃ、兄の方がいい切手を持ってたからさ、それを譲ってくれってケンカになったことの方が多かったよ」
F「お前は、どこまでも末っ子だよなぁ」
私「いいじゃないか、子どもの頃のことなんか。それより、なんでそんなこと言うんだよ」
F「ああ、法的にいうとさ、切手って有価証券だっていう学説があるんだよなぁ。有価証券っていうのは紙の上に権利が乗っかっていてさ、権利を目に見えるものにするっていう働きがあるんだろぅ?」
私「ああ、手形や小切手と同じだっていうんだよな」
F「とするとだよ、50円の郵便切手はたとえば、大阪から50円までの距離分の輸送を郵政省がお客さんと約束することで、客側の輸送してくれっていう権利なんだろぅ?」
私「そうだろうなぁ」
F「なら、この権利は債権なんだから、当然、時効消滅があるはずじゃないか?」
私「ああ、それで?」
F「切手の価値って10年(債権の消滅時効:民法166条)で消滅する?」
私「・・・・・・・・・」
春霞たなびきにけり速達とどく(阿部完市)