12月30日である。
家にいるのがいやで、中学のときからの友人Yの家に来ている。
私「なあ、明日は大晦日だろ。なんでオオミソカっていうんだろぅ?」
Y「うん、百科事典でしらべてみるかぁ」
大きな百科事典を開くと、
Y「ああ、晦日って月の最終日を指すんだってよ」
私「そうか。ということは、毎月、晦日はあるわけだから、最終の月での晦日だからオオミソカになるわけか」
Y「そうだろうなぁ」
私「だけど、月には30日で終わるときと31日までのときもあるだろぅ?どちらもミソカになるのか?」
Y「まてまて、書いてあるよ。ええっと・・・」
Y「ああ、本来、ミソカっていう読み方はさんじゅう(三十)の読みなんだよ。30才をミソジ(三十路)っていうじゃないか。あれだよ」
私「うん?よくわからんなぁ」
Y「三はミだろ。十は他の語素と結びつくとソって読むんだってさ。日はカだろ。だからミソカ」
私「なるほど」
Y「それでな、旧暦では月は29日と30日しかないんだってよ。だからほとんど30日が月おわりだから、ミソカになるわけ」
私「うん、うん。それなら12月30日はミソカになるのか」
Y「ところがちがうんだよな。12月は大晦日の前日が30日だから、小さいを使って小晦日と書いて『こつごもり』っていうんだってさ」
うぅぅぅん、ややっこしぃぃぃ・・・・・
語りけりおおつごもりの来ぬところ(子規)