大学でゼミの友人と春の詩の話しになった。
A「わが園に 梅の花散るひさかたの 天より雪の流れくるかも」
私「なにそれ?」
私「そうだったかなぁ。だけど、雪って言ってるってことは白梅だよなぁ。紅梅の方がはなやかでこの季節には、彩りを加える方が良くないか?」
A「いやいや、この時代、紅梅は日本にはないんだよ。初めに白梅が中国からやってきて、紅梅はもうちょっと後にならないと入ってこないんだから」
私「そうか、ということはだよ。旅人のこの詩のシーンは、梅の白い花が風に散って雪のようにみえるっていう場面だろ?」
A「そうなるなぁ」
私「なぁ、イメージとしてどう思う?旅人にとっては好ましいシーンなのかそうでないのか?」
A「そりゃ、好ましい方だろ。旅人は高級官僚だし、教養者なんだから、春の情景を詩にしなけりゃならないだろう?梅は中国でも漢詩の重要な題材と言われてるんだから」
私「梅の花ふぶきを雪にたとえるのか?寒くないのかなぁ?俺ならいやだなぁ・・・だいいち、モノトーンじゃないか、寒々しい!春じゃないだろぅ?」
A「・・・・・・・」
白梅のさかりの花片舞へるあり(飯田蛇笏)