♬ 悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあのひとは やさしい目をしてる・・・・♪
(『卒業写真』作詞・作曲:荒井由実)
昭和50年の3月のこと。
4年生の卒業式が終わって、悪友たちと話している。
私「なぁ、卒業式のときの歌って、何だった?」
A「え?そりゃ、『蛍の光』だろう。ほかにあるかよ?」
B「まぁ、それが定番だろうなぁ。だけど、学校によると、高校でも、最近はいろんな歌が歌われてるらしいぜ」
私「どんな曲?」
B「ええっと・・・『希望』(藤田敏夫作詞・いずみたく作曲)とか、赤い鳥の『つばさをください』(山上路夫作詞・村井邦彦作曲)とかさ・・・」
A「ずいぶん現代的になってきたなぁ。俺たちは幼稚園や小学校のころから『蛍の光』だもんなぁ。実際、今日の4年生の卒業式でもそうだからなぁ」
私「だけどまあ、蛍の光、窓の雪で本を読むとか、仰げば尊し、なんてのはもう時代に合わないし、わかんないだろうから、共感性がなくなるぜ」
B「そうだよ。そのうち、いまハイファイセットが歌ってる『卒業写真』なんてのが卒業式で歌われるかもしれないぜ」
まさかぁ・・・
あの歌詞は・・・卒業後のアルバムを見て懐かしむ悲恋の歌だろう・・・・?
師の影をしっかり踏んで春の雪(鈴木みのり)