悪友たちとのはなし。
A「おい、10月はなんで、かんなづき(神無月)っていうの?」
B「古典でやっただろう」
A「そうだっけ?」
B「日本中の神さまが、この月にみんな出雲大社にあつまるから、出雲以外は神さまが留守でいなくなるんで、神さまがいない月なのさ」
C「なんで、出雲大社に集まるのさ?」
B「なんでも、出雲大社の主は、大国主の尊だろ。この神さまは天照大神さまから、出穂のくにをわが子に譲ってくれと言われて、それを承諾した偉い神さまでさ、その行為を『国譲り』っていうんだってさ」
A「うん、うん。で?」
B「その国譲りというのは、結局、あらたな縁をきずくことになるだろぅ?そのことから、出雲大社は縁結びの神様だということになって、各地の神さまが集まって、来年のじぶんたちの地域のひとびとを、これとこれというふうにして、結びつける相談をするんだってさ」
C「なんで、10月?」
B「収穫の終わった、農閑期じゃないか。実りの秋はひとびとの心も豊かで、来年のことを考えるのにも適してるからだろぅ。たぶんな」
A「じゃあ、出雲だけは、神在月(かみありづき)じゃないか」
B「そうさ、むかしから、出雲ではそう言うんだってさ」
へぇぇぇ~ (全員)