二百十日 にひゃくとおか
立春から二百十日目、二百二十日目は台風がくることが多いということを小学校でならっている。この二百十日目というのは、9月初旬に当たる。
悪友たちと話している。
A「おい、台風手形って知ってるか?」
B「なんだよそれ?」
A「なんでも、支払期日が手形振出から200日をこえる手形をいうんだってさ」
B「なにか問題でもあるのか?」
A「ああ、手形の支払決済っていうのは、長くて3ヶ月ほどが原則なんだって。手形って延払い手段だろ。もし、手形支払の期日が長いと、現金が手に入らない期間が長いから、手形金を受けとりたい者が困るじゃないか。だから、弱いものいじめになる典型だっていわれてるんだってさ」
B「そんな手形なら、受取を拒否すればいいじゃないか」
A「だいじな取引相手からこの手形で支払うといわれたとき、いやだって言えると思うかい?言えたとしても、今後、取引してくれなくなるじゃないか」
B「うん、そうか。台風はいやだって言っても、やってくるものなぁ」
A「・・・・・・・・・」
のろのろと来し颱風の忽ち去る(右城墓石)