norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

前期試験

 久しぶりに、図書館前の広場にみんなが集まっている。

「ああ、夏休みがあけたなぁ」

「うん、さてまた講義がはじまるのかぁ」

「それはそうとさ、いつから前期試験がはじまるのかねぇ」

「ああ。1週間後からだぜ」

「なんで、わかるの?」

「もう、日程が出て事務室の前に貼ってあるじゃないか」

「そうか、急いで見てこなきゃ」

あたふたと、二三人で駆けるようにして向かう。

 

 帰ってくるなり、

「かなわねぇなぁ、月曜日に連続で4つも試験があるよ。絶望的・・・・」

 

 お分かりであろう、この日までに4科目を勉強して、必死で覚えなければならないのである。

 

 しかし、科目にも得意不得意があって、合格成績がとれるかどうかわからない。

そんな状況で、苦手科目が、いっきに重なれば・・・・・

 

 彼の口から、その時、はやった、ちあきなおみの『喝采』が流れる

 

  ♪ いつものよぉ~に 幕が開き・・・・喪服のわたしわぁ はなすことばさえ、     なくしてたぁ・・・・♪

 

「なんだよ、それ?」

「この試験日、おれの葬式!!」

 

        学校の試験過ぎたる昼寝哉(子規)