♬ 川はながれて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには 花として 花として 咲かせてあげたい・・・・♪
(『花 ~ すべての人の心に花を』喜納昌吉&チャンプルーズ
作詞・作曲:喜納昌吉)
昭和61年頃、Yの部屋でラジオからこの曲が流れた。
Y「うん・・・いいなぁ・・・♪ なきなさあぁぃ~ わらいぃなさぁあぁぃ~・・・」
私「はは・・・どうしたんだよ?」
Y「どうもしないよ、いいじゃないかこの歌・・・
まさに秋の終わり間近のこの時期にさ・・・人や花がながれてゆくなんてさ・・・」
私「え・・花が川に流れていくのか?」
Y「そんな即物的なことをいってるんじゃないの。
お前さぁ・・・秋のこの時期に咲く花ってどれくらい知ってる?」
私「ぇ・・・知らない・・けど・・・・」
Y「いいか・・・実りの秋っていって、
秋って作物ができることの方が目につくだろ・・・
だけどさ日本の秋ってわりと多くの草花が咲くんだよな・・・
この花図鑑見てみな・・・
10月秋に咲いてる花って小さくってきれいなのが多いんだぜ・・」
私「・・・コスモス・・・バラ・・・ダリア・・・さざんか・・・あさがお・・・
シクラメン・・・パンジー・・・ガーベラ・・・さるすべり・・・はぎ・・・
きんもくせい・・・か・・・」
Y「な。夏のにぎやかな花の時期が過ぎてさ、涼しくなる中で、
しっとりとした小さな花が咲き乱れるって・・・
なんとなく・・・いいと思わないか?」
私「・・・なるほど・・・・」
Y「♪ いつの日かぁ いつの日か~ はなをさかそぉよぉ~・・・ってな。
さ、飲むか?」
コスモスのよく動きゐる花の数 (高浜虚子)