♬ ランナウェイ(ランナウェイ) とてもすきさ(とてもすきさ)
連れて(ウー) 行ってあげるよ(ワウワウワウ)
二人だけの遠い世界へ お前を抱いてランナウェイ・・・・♪
(作詞:湯川れい子 作曲:井上忠雄)
昭和56年3月Yの部屋で、ラジオから低音のアメリカンコーラス曲が。
Y「これ はやってんなぁ・・・
だけど、今年はこれを聴くとなんだか寂しくなるんだよなぁ・・・」
私「うん?なんで?」
Y「ランナウェイって逃げちまうってことで、消え去るんだろ?
去年は百恵ちゃんが引退だし、俺の好きな横綱輪島が引退するんだぜ。
なにかなぁ・・・
みんなランナウェイの3月だよなぁ・・・」
私「ははは・・・お前らしくもない。感傷的だなぁ。
じゃあさ、輪島の引退相撲は花相撲って言うんだぜ。
最後は、ぱっと咲くってことで、はなやかでいいだろ。そっちのことを考えろよ」
Y「え? 花相撲? なんでだろ? よし、調べてみよう」
しばらく百科事典をひっくりかえしていたが、
Y「うん・・・花相撲・・・
東方の力士が勝つと葵の花を、西方の力士が勝つと夕顔(ひょうたん)の花を
髪に挿したという宮中行事・・・だってさ」
私「花を髪に挿すのかぁ・・・優雅だねぇ。
だけどさ、なんで葵とひょうたん?」
Y「ええっと・・・
葵は、『仰ぐ日』って意味があって 太陽とともに花咲くから東になって、
ひょうたんって夕顔のことだから 夕方で西に陽が沈むからだってさ」
私「ふぅぅンンン・・・だけど輪島の引退相撲なんかは、
なんで花相撲っていうんだろ?」
Y「わからん!! ♪ランナウェ~~」
私「・・・・・・・・」
菜の花や田舎相撲の触れ太鼓(今泉貞鳳)