norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

たぬきばやし

  ♬ しょしょ しょうじょうじ しょうじょうじのにわは 

            つ つ つきよだ みなでて こいこいこい 

               おいらのともだちゃ ぽんぽこぽんのぽん・・・・♪

      (『しょうじょうじのたぬきばやし』作詞:野口雨情 作曲:中山晋平

 昭和60年ごろ、ある大学講師控室で、国文学者のF先生と話していた。

私「やっと涼しくなってきましたね。先生、なにかお疲れみたいですねぇ・・・秋の畑の収穫しごとで、お忙しいからですか?」

 

F「ええ・・・ちょっと秋バテが来てますねぇ・・・」

 

私「え?あき・・ばて・・・ですか・・・・」

 

F「そう。知らない?夏バテってあるでしょ。あの秋バージョンですよ。

  きのう、久しぶりにかかりつけのお医者さんのところへ行ったら、

                         そう言われましてね。

  良くあるんですって。秋の急の温度の低下と愁訴の気分で

                   栄養バランスが崩れて体調をこわすことが」

 

私「へぇぇぇ~~~・・・そうなんですか」

 

F「昔からの知り合いのお医者さんだから、話しが長引いてね。

     そのとき、きのうがお月見だから、

        ふたりでお月見汁でも食べようって話しになったんですよ」

 

私「おつきみ・・じる?・・ですか・・・・」

 

F「そう。お月見ってススキとお団子でしょ。

   だけど、地方によっては、

     採れたての野菜をいれた団子汁を作ってお祝いをするんですよ。

   これって京のお公家さんの風習が残ったものだって言われてるんですよ」

 

私「へぇぇぇ~~~ 新嘗祭の野菜バージョンですね」

 

F「ははは・・・野菜バージョンはよかったねぇ・・・

    それで、先生とお団子汁パーティーになっちゃいましてね。

                ちょっと飲みすぎちゃいました」

 

私「はははは・・・たぬきばやしですか・・・」

 

F「♪ おいらとともだちゃ ぽんぽこぽんの ぽん・・・」

 

私「・・・(なるほど)・・・・」

 

                      夏痩せて大めし喰ふ男かな(子規)