昭和60年ごろ、Yの家での話し。軒下でかすかに風鈴が鳴っていた・・・
私「あっついなぁ・・・風鈴が鳴っても、まったく涼しく感じないよなぁ・・・」
Y「はは・・・まぁな・・・昼間は無理だよ。あきらめな」
私「『ちりんちりんじゃ涼しくならぬ、せめてアイスで冷やしたい』なんてね」
Y「え?・・・誰のことば?」
私「おれのことば」
Y「ばか・・・だけど、風鈴っていつから始まったんだろ?・・・
調べてみるか・・・
『風鈴は2000年前中国で竹林に吊り下げた「風鐸」が始まり。
風鐸は風向きや鳴り方によって吉凶を占う物であった』か・・・」
私「へぇぇ~~~・・・占いの道具か・・・」
Y「ああ・・・・日本では奈良の飛鳥寺で8世紀のものとみられる風鐸が
発見されてるってさ。
それが、小型化して風の鈴と書いてふうれいって呼ばれだしたってことだぜ」
私「だけど・・・ちりんちりんで占いをするのか?」
Y「ま、日本じゃ厄除けの意味で使うことが多かったんだってさ。
法然やその弟子が小型化した風鈴を持ち歩いて説教なんかをしたんで、
広まったってことらしいぜ」
私「厄除けかぁ・・・涼しくならないわけだなぁ・・・・」
Y「・・・・(バカ)・・・・・」
こゝだけに風少しあり風鈴屋(松木すゝむ)