norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

大雨

  ♬ Listen to the rhythm of the falling rain

      Telling me just what a fool I’ve been

   I wish that it would go and let me cry in vain

               And let me be alone again・・・・・♪

  (雨音に耳をすませば 

       自分の愚かさに気付く 

     寂しく泣かせてくれたらいいのに

               独りぼっちにしてくれよ

            [oldies fan, Rhythm Of the Rainの『歌詞と和訳』 より])

 

   (『Rhythm of the Rain』ザ・カスケーズ 作詞・作曲:John Claude Gummoe)

 

 ある日、Yの部屋にいくと音楽テープを流しながらあゆ釣り竿の手入れをしている。

 

Y「♪リッスン ッゥ ザ リズㇺ ノブザ フォリン レィン・・・

         フフフンフン・・・」

 

私「お・・良い調子だなぁ・・・どうしたんだよ」

 

Y「おぅ、のりも。また油売りか?」

 

私「まったく・・・そんなことばっかり言いやがって」

 

Y「はは・・・まぁ座れ。だけど、この曲、いいだろ。おれ、好きなんだよな。

      何か今の時期にぴったりくるんだよなぁ」

 

私「え?失恋でもしたのか?」

 

Y「しないよ。何いってんだよ」

 

私「あのな、この歌の歌詞って

     好きになった娘が引っ越していなくなったのを、

          なげいているっていうスチエーションなんだぜ。

    だから日本訳の曲名は『悲しき雨音』だろ」

 

Y「え?」

 

私「大学の同期で英語が好きな奴がいてな。

    この歌の歌詞をいちど訳してくれたことがあるんだよ。・・・

  えっと・・・ほら・・ここの歌詞・・・

   The only girl I care about has gone away  Looking for a brand new start

   ぼくの好きだったただ一人の女の子が新し人生を求めて旅立った

 

                 ってなってるだろ?」

 

Y「うん・・・ちょっとさびしい歌だとは思ってたんだけどな。

      だけどまぁ、いいじゃないか。雨になぐさめられてんだろ?」

 

 私「まぁ・・・雨音に心を寄せて失恋の思いを告げてるってことでは、

            慰めかなぁ・・・」

 

Y「♪ リッスン ッゥ ザ リズㇺ ノブザ フォリン レィン か・・・」

 

私「・・・・・・・」

 

                               大雨の中に四五人田植かな(子規)