♬ 松風騒ぐ丘の上 古城よひとり 何偲ぶ・・・
ああ 仰げばわびし 天守閣・・・・♪
(『古城』三橋美智也 作詞:高橋掬太郎 作曲:細川潤一)
Yの部屋で話していると、ラジオからDJが、今日は江戸のはじめに、
一国一城令が出た日です。それを記念して、古城をお送りします・・・
とアナウンスして、曲が流れ始めた。
Y「はは・・・こじ付けもいいとこだなぁ・・・
♪ ま~つかぜ なんか 吹かなぁい~ こぉの じぃだいに~~~ってな」
私「はは、お前の歌がこじ付けだろ。だけど一国一城令なんかあったかなぁ?」
Y「うん?調べてみるか・・・
えっと・・・この本によるとだな・・・
慶長20年閏6月13日(1615年8月7日)、秀忠が全国大名に、
居城以外のなすべての城の破壊を命じた・・ってさ」
私「そうか・・忘れてるなぁ・・・日本史かぁ・・・」
Y「おお、具体例が書いてあるぜ。
『山口の毛利藩では萩城を残すのみとなり・・・
やっぱり外様には厳しいよなぁ」
私「まぁ、もう戦国じゃないんだから城なんかそうは要らんだろ?」
Y「そうだよな」
と言っていると。つづいて曲が流れてきた・・・
♬ 流れる雲よ城山に のぼれば見える君のいえ 灯りが窓にともるまで・・・・
わが故郷の城下街・・・・♪
Y「はは・・・平和になって青春の城下町に変わったぜ」
私「そこからの・・・♪ こおしどを くぐりぬけぇ・・・
わたしのじょぉかまちぃ・・・ってね」
Y「・・・(ばか)・・・」
夏草や兵どもが夢の跡(芭蕉)