昭和54年ごろ、大学が春休みに入ったが、研究室にはレポート提出などで、多くの仲間たちが集まってきていた。昼時となり、地下食堂でのはなし。
A「ああ・・・レポート提出がおわったよぉ・・・明日から休みだぁ」
B「ほっとするよなぁ。今日は3月6日だろ。なにかこれで面白い話しができないかねぇ」
C「3月6日のさぶろーさんの誕生日」
B「つまんねぇ・・・それなら つばき さんじゅうろー」
C「お前もかわらないだろう。3と6でさむえの日なんてどうだ?」
B「おお~さむぅ~~~」
A「つまんねぇ。もうちょっと、教養のあること言えよ。今朝の新聞みたんだけどさ、今日は菊池寛の忌日なんだぜ」
C「え?菊池寛とバカ話は関係ないだろぅ?」
A「たとえば、労働法で習った『さぶろく』協定の日とか、『三十六計逃げるにしかず』とか、『三つの花より六つの花』とかさぁ」
B「まったくぅ・・・石頭が。なんでも法とかことわざかよ」
C「そうだそうだ。『おれ帰る』!!!」
A「・・・それって『父帰る』のしゃれかょ・・・」
C「ははは・・・」
言の葉に にほいたつかや 浅き春(のりも よしあき)