norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

孟秋

 中学の同級生Yの部屋に来ている。

私「なぁ、Y。ペン習字はすすんでるか?」

Y「ああ、まぁまあだなぁ。ところでさ、お前『孟秋』って語、知ってる?」

 

私「え?なにそれ?」

Y「知らないのか、秋の初めって意味だよ。時候の挨拶の言葉をペン字練習してるとき、出てきたんだよ」

 

私「え、なんで、はじめなんだよ。孟っていうんだから、たけだけしいとか、激しいってことで、暑い秋っていうことじゃないのか?」

Y「ちがうよ。この漢和辞書で調べてみろよ。『初め』って意味が分かるから」

 

私「ほんとだ。孟とは『はじめ。兄弟の最年長者。四季のはじめなどの意味を持つ』って書いてある・・・」

Y「だろ。お前の言ってる意味の方は、『けもの篇』が付いたやつだよ」

 

私「そうかぁ。けものは、はじめからタケダケしいのか」

Y「・・・・(なに訳の分かんないことを言ってんだよばか)・・・・」

 

     初秋のまひるまぶしき皿割りぬ(桂信子)