norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

ほっちっち

   ♬ ほっちっち かもてなや~ 

        かもたら とことん かもてんかぁ~ 

               お前の子にして 孫にしてぇ~・・・・♪

                 (『ほっちっちかもてなや~』わらべ歌大阪版)

 

 昭和54年ごろのこと、Yの部屋で話をしていると、小学生の女の子であろう、

  かわいらしい声で口喧嘩しながら、

     『ほっちっちぃ~』と言いながら、数人で帰っていくのが聞こえた。

 

私「おぃ、なつかしいなぁ・・・今の小学生でも、『ほっちっち~』って言うのかぁ。われわれのころの口喧嘩ことばと いっしょだぜ」

 

Y「ああ、ひとつの伝統芸だろうなぁ。それに、言いやすいもんなぁ。俺なんか、ばあちゃんが同じセリフを言っていた覚えがあるぜ」

 

私「『ほっちっち』って、『放(ほお)る・ほぉっておく』って語の大阪弁だろ?」

 

Y「そうだろうな・・・『かもてなや』は『遊んだり話したりして、相手になる』ことの『かまう』という意味と、それを『しない』っていうことでの、『かもうてくれんなや』っていう大阪弁がつづまって『かもてなや』だろうなぁ」

 

私「はははは・・・まったくの古語伝承だよなぁ」

 

Y「だけどまぁ、あれを言われて、聞くと、小憎たらしいんだよなぁ・・・子供の頃、女の子に言われて、くそぉって思ったことを覚えてるよ」

 

私「ははは・・・お前の初恋か?」

 

Y「ほっちっちぃ、かもてなやぁ~~~」

 

私「・・・・・・」

 

     扇取るわらべ可愛し謡初(正岡子規