norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

南極

 昭和53年のこと。

大学での友人たちとの話し。Aが朝刊を読んでいた。

 

A「なぁ、南極観測船の『宗谷』が廃艦になるんだってさ。新聞にでてるぜ」

B「うん?南極観測船?それ『ふじ』の間違いだろ?」

C「そうや そうや!!!」

 

A「ばか、なにをしゃれ、言ってんだよ。『ふじ』の前の観測船『宗谷』だよ」

B「ああ・・・前のなぁ・・・そういやぁ、小学校の頃は『南極観測船宗谷』って言ってたよなぁ・・・なつかしい。ごくろうさんでしただな」

C「そうや そうや」

 

A「まだ言ってるよ」

C「はは・・・ところで、今年も南極観測『昭和基地』への派遣でニュースになってるよなぁ。越冬隊の派遣がされてるんだろ」

 

A「ああ、今、南極は初夏だもんな。氷も薄くなってるだろうし、隊員の入れ替えにいい時期なんだろ」

 

B「え、夏か?いいなぁ・・・・日本とは反対だもんなぁ・・・」

 

A「お前、何か勘違いしてるだろ。夏って言ったって南極の夏なんだから。ええっと、何か書いてあったなぁ・・・あぁ、日中の平均気温がマイナス4度で、最低気温の平均がマイナス20度だぜ」

 

C「うぅぅンン・・・っと、大阪だと・・・いまは・・・最高気温が8度で最低気温が1度だから・・・その差7度で・・・南極はその差16度かぁ・・・そぉりゃあ・・・寒いわなぁ・・・朝起きにくいだろうしなぁ・・・」

 

A・B「・・・(ばか どんな比較だよ)・・・・」

 

        おお寒い寒いといへば鳴く千鳥(子規)