norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

夏の夜の夢?

 8月の末になって、大学も徐々に活気が戻って来た。

Oと研究室で。

 

O「またドイツ文献の輪読会が始まったよ。フラフラになるまで、ドイツ語の辞書を引く毎日だから、大変だぜ」

私「え、フラフラになるまでって何?」

 

O「そのままだよ。一文一文、すべてのドイツ語単語、前置詞、sein動詞に至るまで、全部いちいちわかっていても辞書を引くってことさ」

私「そんなことするのか?」

 

O「ああ、そうだよ。今のうちにこれをしておかないと、刑事法を専門にする者になれないし、なっても役に立たないって、われわれの間じゃ言われてんだよ」

私「いやにならないかぁ?苦しいだろぅ?」

 

O「うううゥゥンンン・・・いやぁ~なような、楽しいような・・・苦しいような、甘~ぁ~いような・・・」

私「なんだよ、それ?」

 

横から、英語専科ともいうべき国際私法専攻Uが。

U「おれ、その感覚わかるよ、まさに『夏の夜の夢』!!」

O「だろ!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

        朝がほや夏の夜ならば夢の内(千代尼)