昭和57年8月に、ある大手百貨店の社長が、さまざまな不正をしていたことが明らかになり、その1ケ月後に、クビになったというニュースが流れた。
大学近くの喫茶店での学生の話しから。
A「おい、社長がクビってどういうこと?」
B「え?クビってことは社長を辞めさせられたんだろ」
C「何言ってんだよ。子供みたいなこと言うなよ。高校のとき、政経で習ったろ。取締役会で解任されたんだよ」
A「そこのところが、よくわからないんだよなぁ・・・なんで取締役会?社長なんだろ。一番えらいんじゃないのか?」
B「ま、そうだよな。うちの近くにも社長はごろごろいるけれど、クビになったって話しは聞かないものなぁ・・・みんなおじいちゃんになってもやってるぜ」
C「どう言やいいかなぁ・・・俺たちのサークルだって部長を選挙で選ぶじゃないか。それで、そいつがダメだとなったら、みんなの投票でクビにするだろ。まぁ、あれと一緒だろうな」
A・B「うん・・・なるほど!」
すこし離れたところで聞いていて、うん、上手。よくできました。
民主主義だもんね・・・・
門前に出茶屋の松の残暑かな(久保田万太郎)