昭和54年頃、御堂筋を大阪市内に住む友人O中君とウメダからナンバに向かって歩いていた。
もうすぐ、ナンバに着くなぁと話していた時、なにやらにぎやかな音が聞こえる。
私「うん?なんの音?」
O中「ああ、今日は『花まつり』だよ。北御堂で、もよおしをやってるんだ」
私「え、お寺の行事かい?」
O中「春のお祭りだよ。にぎやかなもんだろぅ?」
わたしは、花まつりをよく知らないでいた。
かえって早速しらべてみると。
お釈迦さまのいわゆる、『生誕祭』である。有名な、誕生したとたんに七歩あるいて、右手の指を天に、左手の指を地に差して、「天上天下唯我独尊」と言ったという伝説を残している。
なぜ花まつりというのか、それは、お釈迦様が誕生したところが、花々がうつくしい『ルンビニー園』だったからとのこと。
このお祭りでの花はさまざまでカラフルなものを飾るそうである。
さらに、お釈迦様が生まれたときに使った水が、甘い水であったことから、『甘茶』とよばれる飲み物をお釈迦様にかけたり、飲んだりするのだという。
へええぇぇ~と思いながら、部屋で感心していて、さしづめ、ここが俺のルンビニー園だとすれば、おれは『てんじょうてんがゆいがどくそん』ってなもんだなぁ、と思っていると。
階下から、「こら、早くごはんをたべてしまいなさい!!」という母親の声。
うわぁ、トラがあらわれたぁ・・・・
釈迦がトラに食われて子供を助けるという仏教講話があり、これを捨身飼虎(しゃしんしこ)というらしいのですが・・・
おまえがなんで釈迦なんだよ・・・バカ!!!(天の声)
花祭始まるとかや町の寺(山口青頓)