小学4年生のときに見た、まんが映画。
スクリーンいっぱいに八つの頭を振りながら、主人公に襲いかかるおろち。
少年が剣を振いながらつぎつぎと倒していく・・・・(わんぱく王子の大蛇退治より)
はらはらする場面であった。
昭和50年の2月にYの部屋で話していた。
Y「なあ、きょうは建国記念の日だろ?」
私「ああ、そうだなぁ」
Y「あれはさ、神武天皇が橿原宮で即位した日をもとにしているっていうんだろ?ほんとかなぁ?」
私「そんなの、分かるわけないじゃないか。だいたいが、神話の世界から記録した『古事記』や『日本書紀』を元にしてるんだから」
Y「そうなのかぁ。授業でしか聞いたことがないから知らないや」
私「ああ、俺も岩波文庫の『古事記』(倉野憲司 校注)くらいしか見たことがないから、詳しくは知らないけどさ。あの本では神武天皇の即位を『辛酉年春正月庚辰朔(かのとりねんはるしょうがつこうしんそ)』という記載が日本書紀にあるって書いてあったぞ」
Y「なんだそれ?」
私「うん、旧の暦だろ。たぶん。それで計算すれば、2月11日ってことになるんだろうな」
Y「しかし、まぁどんな世界かイメージわかねぇなぁ・・・・」
私「そうだ、小学校のとき、東映の『わんぱく王子の大蛇退治』っていう映画あったろう?」
Y「ああ見た見た。子供ながらに興奮したぜ」
私「あの世界だよ。雰囲気はあのままだろうよ」
Y「え、古代でも大蛇はいないだろう・・・・」
私「ちがうだろう(そこじゃねえよ)・・・」
人の世になりても久し紀元節(子規)