大学での悪友たちとの話し。
A「なあ、明日休日だよな」
B「ああ、勤労感謝の日だろ」
A「それ。元はなんだっけ?」
B「にいなめさい!」
A「何それ?起源は?」
C「小学校で習わなかった?新米がとれたときの感謝祭じゃないか」
A「なんだよそれ。いい加減な説明だなぁ」
B「日本古来の五穀収穫を祝うお祭りで、古事記にも記載のある儀式だぜ。その後、宮中儀式になって、天皇が毎年この時期の新穀を神さまに奉納することになってるんだっていう、格式高いものなんだから」
A「じゃあ、なぜ勤労感謝の日って変わったの?現代用語に合わせるためなのか?」
B「ちがうよ。日本史の第二次大戦後のところで、習ったろうが」
A「戦後は入試に出ないから、やってない!」
B「もおぉ・・・。GHQの指導もあって、戦争後の政教分離の原則から、天皇制の影響をできるだけ取り除くために、皇室行事とはちがうものにする必要があったんだよ。だから、五穀豊穣の意味を強めるため、労働の結果から実りがあったということで、国民の勤労を感謝する日なんだよ」
C「なるほど。だけど、祭りであることに変わりはないから、祭りの日は仕事が休みというのは、むかしも今も、一緒なんだなぁ」
A「うん、そう思う」
B「・・・・・・・」