昭和48年の学年末試験の最中である。
たまり場で悪友たちと。
A「だめだぁ、『カノッサの屈辱』!」
B「なんだよぉ、それ?」
A「知らないのかぁ。世界史でやったろぅ」
B「カノッサの屈辱は覚えてるよ。1077年に神聖ローマ皇帝ハインリッヒ4世がカノッサ城の門前で、破門の許しを請うっていうやつだろぅ?」
C「そうそう、こんな風に」
と、Cが片足づきをして手をあげる。
A「ちがうちがう、それじゃあ、ロミオの求愛場面じゃないか。ところで、あのできごとが1月25日の今日から3日間なんだよ」
B「よくもまあ、そんな細かい日付を覚えてんなぁ。それで、なんでお前がカノッサの屈辱なんだよ?」
A「だって、さっきのドイツ語試験できなかったから、合格不『かのうさ(可能さ)』の屈辱・・・」
B・C「・・・ばか・・・・ひどいダジャレ・・・それに、『合格不』じゃ、いろんな意味で、だめだろうが」
くっだらない会話でした・・・・・・・
帰りにもなお立ち話寒日和(北田真洲美)