
♫ ぽつり ぽつりと 降りだした雨に 男は何故か 女を想う・・・
ヤーレンソーランヨー 今夜も酒を・・・♪
(『酔歌』作詞・作曲:吉幾三)
Yの部屋でラジオから曲が・・・
Y「お・・・よしいくぞう・・だ・・
♪ や~れん そ~らんよ~・・・
ぴったりだねぇ・・・今のじょうきょうに・・・」
私「え・・・?なに・・いってんだよ・・これ・・・冬うただろうが・・・」
Y「おまえ・・・今・・何・・喰ってんだよ・・・」
私「え・・・すいか・・だろ・・?」
Y「ほらみろ・・この歌・・『すいか』じゃねぇか・・・」
私「く・・だぁ・らねぇ・・・」
Y「高校のときに国語の先生がな・・・
『桃売の西瓜食ひ居る木陰哉』
っていう子規の句を上げて・・季節感のはなしをしてるの・・
思いだしたのさ・・・」
私「なんだよ・・・それ・・・」
Y「すいか ってな・・
俳句じゃぁ・・初秋の季語なんだってさ・・
ここの桃売りが売ってる桃も・・・
同じなんだよな・・・」
私「ぅん・・・それで・・?」
Y「おんなじ時期に出る・・・たべもの・・だろ?・・・
だけど・・桃売りにとっちゃぁ・・・
桃って・・商品っていうか・・
自分が食べる物じゃ・・ないんだよな・・・
喉が渇いて・・水分をとるときに・・
スイカをたべるって・・・
何か・・・哀しくないか・・・?」
私「え・・・?」
Y「それって・・・
なにか・・すいか(酔歌)・・
なんだよ・・なぁ・・・」
私「・・・・・・・・」
正直ね段ぶつつけ書きの西瓜かな(一茶)