norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

朧月夜

   ♬ なのはな ばたけに 入日 うすれ

                  みわたす 山のは かすみ 深し 

     春風 そよふく 空を みれば

                  夕月 かかりて にほひ 淡し ♪

                      (作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一)

 

 Yの部屋で、ラジオから由紀さおりの歌う曲が流れる。

Y「なつかしいなぁ、この季節にぴったりの童謡だよなぁ」

 

私「ああ、そう思う」

Y「ところで、この歌詞って韻を踏んでるのって知ってる?」

 

私「え、どんな?」

Y「ほら、ゆびを折ってかぞえてみろよ、歌詞が4・4・3・3になってるから」

 

私「なのはな ばたけに いりひ うすれ・・・・ほんとだ!」

Y「な。それに、第一段は『起』第二段は『承』第三段は『転』第四段は『結』とまさに四コマ漫画と同じの文章構造、もうちょっと格調高く言えば、漢詩なんかの五言絶句形式になってんだぜ。だから、調子がよくて、きもちいいだろぅ?」

 

私「おおぉぉ、すごいじゃあないか。なんで知ってんだ?」

Y「うん、高校のとき、音楽の先生が言ってた」

 

私「なんだ、受け売りかぁ…」

Y「ははは・・・・・」

 

        昼のやうに夜の暖かかき菜種花(右城墓石)