昭和60年頃、専門学校生と話をしていた。
その学生は小学生のとき、国語の授業で俳句を作る時間があったそうである。
8月19日の俳句の日、このことを思い出していた。
わたしが小学生で初めて俳句に触れたのは、3年生のとき、
『古池やかわずとびこむ水の音』である。
先生の解説は静かな水辺にぽちゃんとカエルが飛び込むという余韻があるだろぅといった解説であったように記憶している。
ところが、昭和も終わりの頃の小学生は、授業で、俳句を自作するのだそうである。
調べてみると、授業研究HPがあった
小学校教諭:前田雅秀「心ゆさぶる算数の授業をめざして」
前田の実践事例『総合的な学習の時間「俳句づくり」』
子供たちに
A「花火がね 夏の夜空にきれいだな」 と B「花火見る 弟の目が 赤青黄」
という二つの俳句を見せて、どちらがいいと思うか聞いた。
ほとんどの子がAがいいと言ったそうである。
ところが、Bを選んだ子がAの歌は当たり前のことを当たり前に言っているだけで、自分だけの新しい発見がないと言ったとのこと。
それがきっかけで、みんなで話し合い、やがて反対に、Bは横で弟と花火をみていて、その横顔と目に花火の光があたっているのが、生き生きとして表現の妙が十七音のなかでわかるというので、Bが勝ったのだとか・・・・
なるほど・・・・いいなぁ・・・
夏休み石ころけとばしもう終わり
(本文記載前田雅秀先生教え子さん、小学校3年生作)