norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

将棋

 KがS先輩と部室で将棋を始めた。

S先輩はわれわれより2年学年が上で、将来は法曹資格を取って、事務所をひらくつもりの俊英である。

 

 Kとは気が合うのか、よく馬鹿話をしたり、このように部室で将棋を差している。

S「K、お手は?」

K「えぇぇっと、香・角・銀・・・・と歩が二枚」

 

S「うん?金がないから、まだだいじょうぶか。よし、勝負!!」と飛車で攻め込む。

K「先輩、残念でした。俺の方が先手だから、ここで歩成り王手」

 

 そう、Kの方が先手であるため、一歩、手が早くなり、ぎりぎりで王手にたどり着くのが早いのである。勝負は決った。

 

S「しまった!!まった、まった!」

K「だめ。先輩、勝負は勝負」

S「くそぉ、もう一番」

 

 いつ終わるのやら。

おい、K、いっしょに帰る約束だろ、どうすんだよ。

帰宅ラッシュに重なるのに・・・・

 

     縁台の王手飛車取り秋うらら(宮下師水)