norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

冬至

大学のたまり場での話し。

A「きのうさぁ、『ナンキンの煮たの』と『いわしのしょうが煮』が晩御飯のおかずなんだよなぁ。おれ、二つともきらいでさぁ。なんで、この時期ナンキンなんだろ」

B「え。おまえきのうは、冬至じゃないか。冬至のときにはナンキンを食べるっていうのは、日本の風習だろぅ?」

 

A「冬至って、あの、夜が1年でもっとも長くなるってやつか?」

B「そうだよ。ここから、だんだんに、昼が長くなってくるってことで、季節の変わり目でもあるのさ。うちのじいさんなんかの話だと、ナンキンはこの時期が一番滋養があって体にいいんだってさ」

 

A「だけど、冬至ってそんなに意味あんのかなぁ。ただこれからもっと寒くなるっていうぐらいに思ってたけど」

B「そりゃ、日本人の季節感と結びついてるんだろぅ。それに、どんどん寒くなる時期に、野菜を取らないといけないなら、保存の効く夏野菜のナンキンはもってこいじゃないか。そのほかに小豆をたべる、ゆず湯に入るなんてのがあるだろぅ?」

 

A「まあ、そうかなぁ・・・ところでさ、イワシはなんで?」

B「それは、まぁ、おまえのお母さんの好み!」

A「・・・・・・・・・」

 

      ひときれの冬至南瓜に恙あらじ (上村占魚)