すり鉢状の大グラウンドに、木で作った舞台ができている。
たそがれどきになって、応援団が集まってくる。
太鼓の音とともに、応援団長の口上が始まった。
「本日ぅ~ この○○において~ ○○大学 大学祭の閉会の辞をのべ~ぇん!!
水のみやこの この おおさかでぇ~ (オオォース:合いの手と太鼓音)
はなのみやこの 誉れも高ぁき~(オオォース)・・・・・
いざ うたわんかな さけばんかな~ 狂わんかなぁ~ 」
フレー フレー ○○大生 フレー フレー ○○大学・・・・
とエールがこだまする。
応援団の演舞とともに、
「○○だいがくぅ~~ 逍遙のうたぁ~~アイン ツヴァイ ドライ!!」
・・・・たいこの打ち鳴らしとともに・・・・
・・・大合唱・・・・・
なんとも、ふしぎな光景である。
グランド内、グランドを取り囲むベンチや、ベンチに接する道路で学生がいっぱいる。
みんなが、グラウンドを向き、声をそろえて、
この逍遥歌をうたっていた。
10月最後の学際終了日、少しさむい・・・
祭り果て校庭に闇戻りけり(光枝晴子:2000年11月『澪』所収)