norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

うなぎ その3

 うなぎのはなしをしていて、つづいて郷土料理へと、はなしが進んだ。

「ところでさぁ、沖縄ではウミヘビをたべるんだろう」

「ああ、この前、テレビでウミヘビが食材になるというドキュメンタリーを流していたよ」

「あれは、海へもぐってつかまえるだけでもたいへんだろう?」

「そりゃそうさ。だけどあそこでも言ってたけど、ウミヘビ料理っていうのは、乾燥したウミヘビから『だし』を取って、イラブ―っていうスープ料理にするらしいよ。宮廷料理の流れをくむんだってさ。たんぱく補給と滋養強壮という点では、基本的にうなぎをたべるのとかわらないよなぁ」

 

「たんぱく補給かぁ」

「そういや、信州では、蜂の子をたべるよなぁ」

「あれも、たんぱく補給のひとつだね。採集の方法が独特で、蜂が巣にもどるのを、糸をつけて目印して、追いかけていって、蜂の子を採集するんだよな」

 

「そのほかの独特の食材ってなにかなぁ?」

「かえるだろぅ、あひるだろぅ、こうもり、なまず、はと、すずめ、クマの手・・・」

「おれのおやじなんか、子供の頃は、バッタを食べたっていってたぜ」

 

にんげんって、何でもたべるんですねぇ・・・・・・ばち当たらないかなぁ・・・・

 

       匙なめて 童たのしも 夏氷(山口誓子