norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

羽衣

夏の暑い日。みんなではなしていたとき。

A「おい、羽衣っていうと、なにを想像する?」

B「あの天女が舞いおりたっていうやつか?」

A「ああ」

 

みんながつぎからつぎへと

俺が住んでる場所の地名!・・・駅名!・・・・ 美女!・・・・薄い透明の着物! ・・・   松原!・・・  海辺!・・・・ 波音!・・・ 昇天!・・・・ むかしばなし!・・・・おとぎばなし!・・・・

などと、口々にさけんだ。

 

 そうだよなぁ、今のわれわれには、あんまり関係ないよなぁ。

しかし、

演劇の世界では大事な演目のひとつで、能にも歌舞伎にも羽衣は生きている。

ただ、われわれには、古典芸能の世界は縁遠いもので、

子供のときに聞いた「おとぎばなし」といった知識でしかないのである。

 

 やがて、

「おい、それで想いつた。暑いから泳ぎに行こうぜ!」

「よし」

と全員が賛成して、プールにゆくことになった。

天女が降り立ったという、松原の海辺ではなかった。

 

   浜プール太平洋を目のあたり(森田峠)