夏に同期とはなしていて、ウナギのはなしとなった。
A「おい、土用の丑の日にはウナギを食べるっていうだろう。あれはなんでだろう?」
B「知らないのか?あれは、江戸時代に暑い盛りにうなぎが売れないから、何とかならないかと思って、当時のコピーライターのしごとを平賀源内に頼んだのさ。そうしたら、『土用の丑の日は、うなぎを食べる日』とかいって、それが定着したらしいよ。有名なはなしじゃないか」
A「そうかぁ、平賀源内って今の糸井重里だったのか」
C「それはそうとさ、ウナギって頭は食べないよな」
A「食べるよ。料理が手間で面倒なうえに、頭だけじゃ商売にならないから売らないだけさ」
B「え、頭もたべるのか?」
A「ああ、おれのばあちゃんちへ行ったら、ばあちゃんは、頭だけを料理したものを作ってくれるよ。たしか、落語でも、商家のおかずで『半助』(はんすけ)といって、ウナギの頭だけを煮たおかずのはなしが出てくるよ。けっこうおいしいんだぜ」
全員「へええぇぇぇ・・・・・・・・」
丑の日を待てり鰻の長短(阿波野青畝)