norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

引退

  ♬ 何億光年 輝く星にも 寿命があると・・・・

     Last’ song for you  Last’ song for you  約束なしのおわかれ・・・・

            Thank for your kindness・・・ 

                        さよならのかわりに・・・・♪

     (『さようならの向こう側』山口百恵 作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童)

 

 昭和55年10月5日東京武道館で、彼女の引退コンサートがあった。

人気絶頂ともいえる時期に、結婚のため引退をして歌手活動をおえるというのであるから、その衝撃とコンサート人気はすさまじいものであった。

テレビや雑誌で特集すら組まれた。

 

 翌日の大学食堂での話し。

A「なぁ、昨日の引退コンサート見たか?」

B「ああ、見た。これで最後だもんなぁ・・・」

C「うん、よかったよなぁ、最後の華やかさが出ててさ」

 

A「だけど、彼女が泣くとは思わなかったなぁ・・・無表情が売り物なんだからさ」

B「なんで?人間なんだから当たり前だろ。ちょっと、かわいかったぜ。ある意味、おれは見直したなぁ」

C「見直すってなんだよ。嫌いだったのか?」

 

B「嫌いってわけじゃないけど。なんとなく、いつもクールで、それが彼女の売りだったろ?最後まで、そのスタンスで行くんだろうって思ってさ」

A「だけど、最後のシーンよかったよなぁ・・・百恵ちゃんがこうやって、静かにマイクを置いて去っていくやつ・・・」

 

B・C「やめろぉぉぉ!!お前がするな!!!汚れる!!!!」

A「・・・・・・・」

 

       きゝ耳を立て秋の声聞かむとす(徳永山冬子)