norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

じんちょうげ

     ♬ 淡き光立つ  俄雨

              いとし面影の沈丁花

       漏るる涙の蕾から

              ひとつひとつ 香り始める

       ・・・・春よ 遠き春よ・・・なつかしき声がする・・・♬

                   (作詞・作曲:松任谷由実「春よ、来い」)

 華やかなのに、なんとも、もの悲しい歌である。

この歌はわれわれが、大学を卒業して数十年もの年数が経って発表されたものである。

 

松任谷由実、われわれが大学生の頃は、荒井由実である。

ルージュの伝言」「やさしさにつつまれたなら」などなど、はなやかで、かわいらしい女性の感情を詩にした曲が多かったものである。

 

 大学生のとき、Kが「荒井由実の曲って、どう思う?のりも」と聞いてきたことがある。

私は、「ああ、ちょっと変わった歌だよなぁ。日本の曲っぽくないし」

 

K「うん、彼女の曲はお前の好きなフォークじゃなくて、いわゆるポップスだからなぁ。これから、もっとはやっていくぞ」と言っていたのである。

その後、Kの予想は当たった。

 

数十年後、沈丁花が香り「春よ、来い」が流れてきたとき、Kのことばを思い出した。

   なつかしい・・・・・・春よ、とおき春よ・・・・

 

       沈長の香と思ふ人の香と思ふ(山口青邨