ある日の昼下がり。大学のたまり場での話し。
Kが何やら見慣れぬ黒い写真の入った平べったいものを持っている。
私「おい、K何もってるんだよ?」
K「ああ、これか。因幡晃のファーストアルバム」
私「ああ、LPレコードかぁ、めずらしい。お前が音楽レコードを買うなんて。いつもはミュージックテープだろうに。大学生協で買ったのか?」
K「うん、どうも、この『わかってください』って曲が気に入ってさ。それで、思いだした。あそびに、みんなで、秋の曲をあげようぜ」
M「よし!俺から。『秋の夕日に てるやまもみじ・・・・・』」
まったく、Mは童謡がすきだよなぁ・・・・
S「『今はもう秋 だれもいない海・・・・』(トワエモア)」
ちょっと古い!
I「『きみとよく、この店にきたものさぁ・・・』(ガロ『学生街の喫茶店』)」
おい、経験談かよ・・・
H「よし、おれわぁ・・・・」
すかさず
私「『うすべにの こすもすがぁ あきの日の~』(山口百恵)だろ?」
H「先に言うなよなぁ、もう・・・・・」
枯れ枝に烏のとまりけり秋の暮れ(芭蕉)