♪ わーお わーお わお
ぼばんばばんぼん ぶんぼばんぼん ぼぼんばばんぼん ぶんばぼん~
いつも おいらは なかない~
どこまでも 燃える命~・・・・・ ♪
アニメ「オオカミ少年ケン」のオープニング曲である。
子供の頃にはやったテレビアニメで、狼に育てられた少年の冒険アクションアニメとなっている。
子供が狼にそだてられることなど、ありえないことだが、漫画の世界でのはなしであり、楽しみながらテレビを見ていた。
高校生の夏休みに、新書版の世界のふしぎについて書かれた本を読んでいると、とくにインドで狼につれさられて、10歳前後まで育てられた男の子の話しが出てきた。
正直おどろいたものである。
まあ、そういうこともあるのかということぐらいであったが、
昭和51年に、また、インドで狼に育てられた少年のニュースが流れた。
大学での心理学の講義で、この話がでてきたことを思い出した。
人間の精神的発達は、幼児期の環境に大きく影響され、幼児期に人間社会で育たないと、社会性が育成されないということであった。
その他事例も多く、10例ほどがあげられていた。
そのことは、当然、寿命にも影響をおよぼし、狼の習慣で育つと、生肉しか食べない、あるいは、夜間行動しかしないなど、それによる身体の発達が未熟になり、寿命もみじかくなるという。
インドの例でも、狼に育てられた少年は、ほとんどが若くして死亡しているそうだ。
心理学の先生のことば。
「人間は人間として生まれるのではなく、ひとのなかで人間になる」と。
法のことわざは、
「社会あるところに法あり」という。
社会は人間がつくる。
人間になるかならないかの方が先なんですね?
人間社会で育ってよかったなぁと思う夏であった。
人間となるべき子供天高し(岡田史乃)