
思いきり叫んでみたい はてしない海へ
消えた僕の 若い力 呼んでみたい・・・♪
大学研究室へゆくと・・・
よく日焼けした英文学者のK先生がはなうたをうたいながら・・・
なにやらコピーを整理していた・・・
K「♪しお さぁぃのぉ~ はまぁの~フフフフン~・・・」
私「あれ~・・Kさん・・・まぁ・・よく焼けて・・・
まっくろ・・ですねぇ・・」
K「え?はは・・・大学のときの友だちたちと・・海にいってきたんですよ・・・
いい天気でねぇ・・甲羅干しのつもりが・・・こうりゃ ほしすぎ
に なっちゃいました・・・」
私「ははは・・・それでしおさいの詩ですか・・・詩人ですねぇ・・・」
K「え?いぇぇ・・・ボクの専門でいうなら・・・
The heart of man is very much like the sea,
it has its storms, it has its tides and in its depths it has its pearls too.
Vincent van Gogh
(人の心はとても海に似ている。嵐あり潮の満ち引きありて、
奥まったところには真珠すらあり:ビンセント・バン・ゴッホ)・・・
って・・ね・・」
私「え・・・・?」
K「画家のゴッホのことばなんですよ・・・
この最後のこころの奥底に真珠がある・・・ってところ・・
いいでしょ・・・?」
私「しんじゅが・・海の宝石・・・っていうか・・・
海の宝物の象徴だからですか・・・?」
K「ええ・・・それもあるんですけどね・・
ゴッホからみたら・・にっぽんって・・・あこがれ・・だったでしょ・・・
浮世絵なんかに・・影響されて・・・
フランスからみたら・・海のとおいむこう・・・
にっぽん・・
が・・・しんじゅ・・・なんてね・・・
すてきだと・・・おもいません・・・?」
私「・・・・・・・・」
龍宮も今日の潮路や土用干(芭蕉)