norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

初夏

    ♬ さみだれの そそぐ山田に 

             早乙女が 裳裾ぬらして 

                        玉苗植うる 夏は来ぬ ♪ 

           (「夏は来ぬ」2番 作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助)

 

 有名な唱歌の2番である。

初夏にふさわしい風景をうたったものであるが、われわれが大人になるころには、こうした景色はみられなくなっている。

 

田植えも当然、機械でおこなわれる。

ところが、たまに、田植え行事として、歌の情景が再現されることがある。

 

Uが歩いているとき、この歌を歌った。

私「おい、夏にふさわしい歌をうたってるけど、お前こうした景色、見たことあるのか?」

 

U「ああ、俺んちは岡山だからさ。農産物が豊富でいろんなものがとれるからなぁ。特に、お米は大事な産物だから、4月末から、田植え行事があちこちであるんだ」

 

私「そうかぁ、で、そんなときはこの歌どおりなのか?」

U「うん。まあ、ところによって違うがな、だいたい歌どおりだよ」

 

私「どんなふうにちがうの?」

U「そうだなぁ。まず田植えの前には、神主さんが祝詞をあげたり、田のなかに入るのは男だけだったり、その日は田のまわりで、鐘や太鼓をたたいてお祝いをするだけだったりとか・・・まあ、だけど歌のような、裳裾ぬらしてなんて風景はないけどさ」

 

私「ははは、そりゃそうだろうな。だけど・・いろいろあるんだなぁ・・・・」

 

田植え歌や行事は豊作を祈るもので、そのためにその地域のお祝いの特徴が良くあらわれるとのことであった。

 

  なるほどぉ・・・・おいしいお米ができますように

 

        ジーンズで来て早乙女となりしかな(能村研三)