大学で、英語好きのUとの話し。
U「なあ、4月ってAprilだろ?」
私「うん?なんで」
U「Aprilとビーナスってギリシャ・ローマでつながってるんだぜ」
私「ビーナスってあの『美の女神』とかいうやつか?」
U「そうそう、よく覚えてるじゃないか」
私「ああ、高校のときの美術の教科書だかに載ってたよ。確かボッカチオ作のルネッサンス芸術だろ」
U「ま、そっちの時代じゃなくてさ、古代ギリシャ・ローマでの神さまの名前の方だよ」
私「どういうことだよ」
U「うん。古代ローマでは4月を司る神はウェルヌス(Vernus)で、古代ギリシャでは愛と美を司る女神をアフロディア(Aphrodite)と言ってたんだってさ。これがなにかの拍子に同一視されたんだけど、やがて英語のAprilにつながるんだ」
私「ええぇぇっと、ウエルヌスがビーナスで・・・アフロディアがエイプリルか・・・」
U「そうだな」
私「それで、なんでアフロディアが勝つわけ?」
U「そんなの、分からん!」
私「なんだぁ、ウェルヌスとアフロディアが戦ったんじゃないのかよ」
U「愛の女神が戦うわけないだろ」
私「・・・・・・・」
海の女神生誕の日の春手套(有馬朗人)