昭和47年12月19日にアポロ17号が無事帰還した。
アポロ計画はアメリカの威信を掛けたものといわれ、昭和44年7月のアポロ11号で最高潮に達したのである。
11号で月面着陸が初めて成功したからである。われわれ高校生は興奮状態となり、夜中に白黒テレビを見ながらその実況放送を見つめていた。
このとき、アームストロング船長の、あの有名なせりふ
“ That‘s one small step for [a]man, one giant leap for mankind ”を聞いた。
中学からの友人Yと話していて、
Y「おい、アポロ計画終了だってなぁ」
私「うん。新聞で見たよ。何かさびしいよなぁ」
Y「ああ。11号では興奮したもんなぁ。あれ見て、理系志望者でいっぱいになったんだから」
私「そういえば、そうだよな。俺の高校でも同じクラスの同級生の半分以上が理系志望になったもんな」
Y「 “That’s one big end for us・・・・‘’ ってとこか?」
私「なんだそれ・・・・・後半の文句はどうすんだよ」
Y「ううぅぅん・・・考えてない・・・」
ゆく道のあとさき照らす寒の月 (山口誓子)