norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

富士山

 毎年、富士山の山開きが7月のニュースとなる。

富士山はわれわれの頃は、日本一の気象レーダーも設置されており、この富士山が夏を迎えるとおおくのひとが、めったに登れないこのレーダー設置の霊山にのぼろうと、詰めかけるのである。

 

 ところで、富士山の名はなぜうまれたのであろうか。

これは、竹取物語に端を発するという説がある。

かぐや姫が月に帰る前に多くの求婚者に無理難題をいいつけて、そのなかに、不老不死のくすりをさがしてくることをもとめたというはなし。

 

 この不老不死の薬を、かぐや姫が月に戻った後、むなしくなった「みかど」が日ノ本のなかで、月にもっとも近い、いちばん高いやまの頂上でこの薬を燃やしたことから、「不死のくすりを燃やしたお山」ということで、不死の山→ふじのやま と名付けられたというのである。

 

この話をすると、友人が

「おい、それだと不死山で、富士山にならないだろう」と突っ込みが入った。

そこで、

「まだ、続きがあるんだよ。『帝のその由承りて、兵どもあまた具して山に登りけるよりなん、その山を『富士のやま』(士(さむらい)が富んで(多く)いるという意味での富士)とは名付け・・・』ってさ。兵士が多くいっしょに登って、記載は富む士と書くようになってるんだよ」

 

「なあ、それって不死と富士のふたつがかかっているってことか?」

「ああ、そうだろうなぁ」

「こども向きのものがたりまで、まぁ、優雅だねぇ」

 

     山開きこんなに青い空があり(吉岡純子)