norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

セミしぐれ

 アルバイトで仕事場へゆく朝、いつものように、わりあいに広い公園をとおって職場に向かっていると、

 急に

 しゃゃあぁぁん~という音(ね)がしたかとおもうと、

いっせいにセミが鳴き始めた。まさに、急にである。

 

『じゃんじゃん じゃんじゃん じゃん』『しゃんしゃん しゃんしゃん しゃん』『やれそれ やれそら じゃんじゃん しゃんしゃん しゃん』

『しゃんしゃん しゃんしゃん しゃんしゃん しゃんしゃん』・・・・・

 

  身の回りに音の洪水があらわれたのである。

 

 いやな気分ではない。しかし、静かであった公園の入り口にはいったとたん、急に公園全体から、セミの音楽がボリュームいっぱいに流れ出したのである。

 

 うわぁ。暑くなりそう・・・・ 梅雨明け10日と、いうそうだ。

その予感が的中する7月の朝であった。

 

         音符なく調子揃へる蝉時雨(吉留洋子)